Japan Association of Aerosol Science and Technology
[重要]北京での高濃度PM2.5問題に関連して,わが国への長距離輸送と健康影響に関する当誌掲載資料の紹介


 今冬の北京では,米国大使館測定でPM2.5濃度(1時間値)が800μg/m3を超すような高濃度の大気汚染状態が出現し,報道でも大きく取り上げられたことから,わが国へも高い濃度で粒子状汚染物質が輸送され,健康影響が生ずるのではないかとの不安が社会に広がっています。当学会誌「エアロゾル研究」に掲載された過去7年間の記事で,参考になると思われるものを下記にあげます。

吉野 彩子, 中山 寛康, 小川 佳美, 佐藤 圭, 高見 昭憲, 畠山 史郎, 2010年沖縄県辺戸岬における東アジアに由来する多環芳香族炭化水素類の長距離輸送, エアロゾル研究, 26(4), 307-314 (2011)

杉本 伸夫, 兼保 直樹, 畠山 史郎, 早川 和一, 定永 靖宗, 向井 苑生, 内田 昌男, 東アジアのエアロゾル・大気汚染物質の輸送と広域分布の解明, エアロゾル研究, 26(2), 115-119 (2011)

本田 靖, エアロゾルの健康影響の解明, エアロゾル研究, 26(2), 127-132 (2011)

高見 昭憲, 長田 和雄, 定永 靖宗, 坂東 博, 沖縄辺戸岬における大気中のアンモニア/アンモニウム濃度の変動と分配, エアロゾル研究, 26(1), 42-46(2011)

半田 大士, 岡田 孝一郎, 中島 仁美, 新垣 雄光, 沖縄辺戸岬で採取した大気エアロゾル中の過塩素酸イオン, エアロゾル研究, 25(3), 269-273 (2010)

丸山 良子, 微小粒子状物質の生体影響 − 自律神経への影響を測定する − エアロゾル研究, 23(3), 187-192 (2008)

高橋 克行, 森 育子, 西川 雅高, 全 浩, 坂本 和彦, 北京と東京における都市大気エアロゾル中の炭素成分の特徴, エアロゾル研究, 23(3), 194-199 (2008)

伊藤 憲男, 溝畑 朗, 堺で観測した大気エアロゾル粒子の長期 (1986〜2004) 観測結果, エアロゾル研究, 21(4), 297-304 (2006)

高見 昭憲, 今井 孝典, 清水 厚, 松井 一郎, 杉本 伸夫, 畠山 史郎, 沖縄辺戸で観測された人為起源エアロゾルと黄砂の輸送 エアロゾル研究, 21(4), 341-347 (2006)

大泉 毅, 東アジア酸性雨モニタリングネットワーク (EANET) による湿性および乾性沈着の観測, エアロゾル研究, 21(4), 108-113 (2006)

日置 正, 中西 貞博, 向井 人史, 村野 健太郎, 日本海沿岸で粒径別連続採取したエアロゾル中の水可溶性イオン種および微量金属成分による長距離輸送現象の解析−2002年春の黄砂イベントを中心に− エアロゾル研究, 21(4), 160-175 (2006)

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